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校舎で浚渫現場を見学 関門港湾建設がオンライン初開催

 山口、福岡両県を隔て、日本海と瀬戸内海を結ぶ関門航路の整備事業や港湾建設業界について知ってもらおうと、オンラインによる現場見学会が7日、山口県下関市の下関国際高校で行われた。新型コロナウイルス感染拡大で、実際に現地を訪れて見学することが難しい中、同市の「関門港湾建設」がオンライン開催を初めて企画。同校1、2年生の57人が、校舎にいながら、画面を通して浚渫(しゅんせつ)作業などを見学した。

 同社はこれまで定期的に高校生らを対象に、浚渫現場の見学会を開催していたが、新型コロナの影響で昨年は実施できなかった。今年は感染防止を図るため、ウェブを活用した見学会を同校に提案し、実現した。同校も予定していた校外での進路学習が延期や中止されるなど、学習機会の確保を模索していた。

 見学会は同社本社や浚渫現場と同校を映像で結んで開かれた。同社社員が関門航路整備事業の重要性や浚渫作業の流れを説明した後、現場で作業している浚渫船の内部を紹介した。船に乗り込んだ社員が操船室や運転室を案内し、実際に海底から土砂をすくいとる様子を見せた。

 参加した生徒からは「仕事に必要な資格はあるか」「船に乗っている社員の男女比は」といった質問が出た。1年生の松谷拓海君(16)は「実際に現場にいなくても映像を通して作業の大切さが伝わった」と話した。

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