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仙台市長、五輪サッカー無観客開催要請へ 宮城県と相反

 仙台市の郡和子市長は13日の定例会見で、宮城スタジアム(宮城県利府町)で行う東京五輪のサッカーの試合について、大会組織委員会に無観客開催を求める要請文を送る考えを示した。同スタジアムでの試合をめぐっては、村井嘉浩知事が「1万人を上限とした観客数で予定通り行う」として、有観客で実施する方針を示している。

 会見で郡市長は「観客の多くが仙台市を経由して移動し、宿泊、滞在することが想定される。緊急事態宣言などの対象地域の人を含む人流の増加が、市内での感染の再拡大につながる可能性があると強く懸念する」と述べ、村井知事に無観客開催を複数回要望してきたことを明らかにした。市によると、これまで市に対して「無観客開催を県に要請してほしい」といった内容の電話が約80件寄せられているという。

 組織委への要請では無観客での開催に加え、市内の宿泊施設に滞在する大会関係者の人数や日程などの情報提供の改善などを求める。郡市長は「有観客の場合、観客の感染対策をどう周知するのか説明がなく、直行直帰がお願いベースということを心配している。市民の懸念に応えるためにも要請する」と語った。

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