水素を利用した燃料電池バスの導入に役立ててもらおうと、大阪府に計5325万円を寄付した三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG、東京)に14日、府から感謝状が贈られた。吉村洋文知事は府庁での贈呈式で、代表して出席した三菱UFJ銀行の谷口宗哉(むねや)副頭取に「燃料電池バスが普及するきっかけになる寄付をいただき、感謝しています」と述べた。
燃料電池バスは大阪府内でまだ導入されておらず、府は今月中に事業者を対象にした補助金制度を創設する予定。今月下旬以降、導入する事業者を公募する。MUFGは府の企業版ふるさと納税制度を活用し、補助金事業に寄付した。
谷口副頭取は「(令和7年の)大阪・関西万博や未来社会の実現に貢献したい」と述べ、吉村知事は「燃料電池バスを大阪らしい場所に走らせて、脱炭素社会のシンボルにしたい」と語った。