テクノロジー

京セラと長崎大、スマートブイを共同開発

 京セラと長崎大は14日、海で水温などの情報を継続的に収集する「スマートブイ」を共同開発したと発表した。潮の流れで発電してセンサーや通信装置を作動させ、データを継続的に収集して送信。漁業や養殖業、海洋調査などに役立てるため、来年度中の実用化を目指す。

 従来の海洋調査用ブイは定期的にバッテリーを交換する作業の負担が大きく、継続的に使用できるよう潮流発電の機能を持たせた。

 長崎大が潮流を捉えて効率的に発電するためのタービンを開発し、京セラが衛星利用測位システム(GPS)や通信装置の提供、クラウド上でのデータ管理を担当。長崎県五島市の末津島沖での試験では、通信に必要な消費電力を上回る発電に成功した。

 共同開発は海洋産業の活性化を目的に昨年4月に開始。来年度中の実用化に向けて発電効率の向上や低コスト化を進め、水温を分析して魚の多い漁場を予測したり、海の水質やごみの監視に活用したりすることを想定する。

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