金融

酒類取引停止の背景は「商売を知らないからだね」 麻生財務相、一連の対応で陳謝

 麻生太郎財務相は16日の記者会見で、酒類提供停止要請に応じない飲食店をめぐる政策の混乱について、「私からも改めておわびを申し上げる」と謝罪した。また、酒類提供をやめない飲食店との取引停止を求める文書を送った背景について、「(担当者が)たぶん商売を知らないからだね。それが全てだと思いますよ」と述べ、民間の商習慣に疎い役所の体質に問題があるとの認識を示した。

 麻生氏によると、一連の対応は内閣官房新型コロナ感染症対策推進室と関係省庁が「一般的な感染症対策を呼びかける趣旨」で講じたもので、「事務方としては、特に問題ないんだという考え方が共有されていたのだと思う」と分析した。

 一方、政府が酒類販売業者に飲食店との取引停止を要請しても、業者の選択権が飲食店側にある以上、「実際問題として(取引停止は)やらない」として実効性を持たない要請だったとの認識を示した。ただ、銀行など金融機関への要請については「その地域で金融機関が一つしかないようなところから(取引を)止められたら具合が悪い。影響力がまったく違う」と指摘。金融機関への命令権を持つ金融庁が優越的地位の乱用につながる指示を出すことの問題点を説明した。

 また、一連の対応の背景については、「商売の経験がある家に生まれ育てば自然に分かるが、親も自分もサラリーマンとなるとなかなか商売のことは分からない」と嘆き、民間企業の実態に対する役所の理解不足が問題の根幹にあるとの認識を示した。

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