メーカー

ビール片手にテレビで五輪観戦 「巣ごもり」商戦熱気

 23日開幕の東京五輪は、新型コロナウイルスの影響で大部分の会場が無観客となり、多くの人が自宅でテレビ観戦することになる。連勝した女子ソフトボールの活躍などで高視聴率も予想される中、家電量販店では大画面テレビの売れ行きが好調だ。飲食関連でも各社は「家飲み」用ビールや総菜の品ぞろえを充実させるなど、「巣ごもり」需要をターゲットにした商戦が熱気を帯び始めた。

 60インチ以上が好調

 家電量販店各社はテレビの販売を強化している。ビックカメラによると、今月1~17日のテレビ全体の販売額は前年同期比1割増。60インチ以上の大画面テレビに限ると、3割増と好調だ。「特に滑らかな映像を楽しめる有機ELテレビが人気」(広報)という。中継の録画などができるレコーダーの販売額も1割増となっている。

 愛飲家による自宅でのスポーツ観戦に欠かせないのが、ビールなどのアルコール飲料だ。各地で猛暑日も観測される最近の気温上昇も相まって、売れ行きは好調という。

 大会スポンサーのアサヒビールは20日から、大会エンブレムを配した「アサヒスーパードライ」と江崎グリコのスナック菓子「プリッツ」を同封した6缶パックを販売。広報担当者は「ビールとスナックをお供に、おうちでの大会観戦の盛り上げを図る」と意気込む。

 キリンビールは8月、ビールは前年比約5割、チューハイ類は約3割の増産を計画。サントリーやサッポロビールも缶ビールや缶チューハイの増産を見込む。

 すし、焼き鳥をオンライン販売

 百貨店やスーパーは総菜の販売に力を入れる。

 そごう・西武は8月16日まで、全国の6店舗で、テレビを見ながらごちそうを楽しんでもらうための企画を順次展開する。このうち西武池袋本店(東京・池袋)では26日から「土用の丑の日」の28日にかけて、国産ウナギのかば焼きを販売する(要予約)。

 スーパーではイオンリテールが22日から、イオンやイオンスタイル約210店舗で、すしや焼き鳥など最大約70種類の商品のオンライン販売を始めた。また、ライフは首都圏の店舗を中心に、オードブルや酒類の品ぞろえを8月上旬まで強化する。

 大和総研は東京五輪・パラリンピック期間中の実質国内総生産(GDP)の押し上げ効果を3500億円と試算。無観客開催となったことで当初の想定から3割超減るものの、日本勢の活躍が続けば、通常大会とは少し異なる五輪商戦が活気づきそうだ。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus