現場の風

PHCホールディングス ワクチン保存冷凍庫手がけ「医学の一助に」

 中村伸朗執行役員に聞く

 --新型コロナウイルスのワクチンを保存する超低温冷凍庫を手掛けている。生産状況は

 「群馬工場(群馬県大泉町)は、1月から6月まで24時間3交代制で稼働してきた。国内では数千台の冷凍庫を納入させていただいた。早くワクチンを提供できる環境を作るため、かなり工場の運営に神経を使った。今は少し落ち着いたが、故障なく安定的に稼働しているのか心配な面もある。万全の体制で、保守対応したい。現在は工場を2交代制に戻したが、海外ではワクチンの生産能力や供給量の拡大が続いており、研究開発も活発に行われている。しばらくは需要が高い状況が続くとみている」

 --超低温冷凍庫で世界シェア2位だが、強みは何か

 「容量84リットルから845リットルの幅広いラインアップをそろえ、確実に長期保存できる耐久性や安定性が市場で評価されている。脱炭素の動きがあるが、省エネ対応し、フロンガスを使わない製品開発にも力を入れている。すでに米国の省エネ環境ラベル制度『エネルギースター』に19製品が認定されている。全世界で保守対応できるのも大きな強みだ」

 --今後の事業展開は

 「ノーベル賞を受賞した著名な先生たちに当社の製品を使っていただいている。新しい治療法や新薬開発の一助になっているのが、われわれのプライドであり、やりがいだと思っている。医学の世界はどんどん進化している。もっと使い勝手の良い製品を作り、医学の一助になりたい。例えば、湿度管理を高めた製品やデータ連携などIoT(モノのインターネット)に対応した製品の開発を進めていきたい。このほか霜が付かない超低温冷凍庫も開発し、貢献していきたい」

 【プロフィル】なかむら・のぶあき 慶大法卒、昭和61年に松下電器産業(現パナソニック)入社。医療機器関連の事業部長や日本、欧米販社の責任者を歴任。平成29年から現職。大阪府出身。

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