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宣言前日 大阪の串カツ店「酒提供できないときつい」

 大阪府に4度目の緊急事態宣言が発令される前日となった1日午後、大阪・ミナミにある串カツチェーン「串かつだるま道頓堀店」には、カップルや家族連れらが続々と訪れた。2日からは酒類を提供する店には休業が要請され、同店では酒類の提供を取りやめる予定だ。客らは名残惜しそうに、名物の串カツとビールを楽しんだ。

 午後1時過ぎ、店内は大勢の客でにぎわっていた。出張と観光を兼ねて東京都内から大阪を訪れたという女性(38)は「外でお酒を飲むのは久しぶりなのでおいしい」と笑顔をみせつつも、「対策をしていてもどこで感染するか分からないし、最初の(宣言が出た)時期と比べるとコロナ慣れみたいなものはある」と話した。

 「感染者数が増えていたので(宣言が)出るかと思ってはいたが、明日から酒が提供できなくなるのはきつい」。同店の中嶋隆晴店長(38)は肩を落とす。ここ最近の売り上げは、飲食店に酒類の提供停止が要請された3度目の宣言時(4月25日~6月20日)と比べると、約1・5倍に回復していたという。

 夏休みやお盆を迎えるこの時期は観光客が増え、例年ならば稼ぎ時。さらなる売り上げ増も期待されたが、酒が提供できなければ客足は遠のく。「先が見えない。うちも助成金などを使ってやってきているが、体力のない店はだいぶ苦しいはず」

 同店は、大阪府が感染対策を取っている店を認証する「ゴールドステッカー」を取得し、営業時間の短縮や酒類の提供自粛などの要請に応じてきたが、要請に従わず、深夜まで酒類の提供を続ける飲食店もある。中嶋店長は「行政は飲食店をひとくくりにせず、ステッカーを取得して協力している店には時間を限定して酒の提供を認めるなど、差別化が必要ではないか」と訴えた。

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