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JERA、比電力大手に27%出資 成長取り込み脱炭素促す

 東京電力ホールディングスと中部電力が共同出資するJERA(東京都中央区)は27日、約15億8千万ドル(約1750億円)を投じて、フィリピンの電力大手であるアボイティス・パワーに約27%出資すると発表した。電力需要の伸びが見込まれる同国の成長を取り込むともに、脱炭素に向けた取り組みを支援する。

 同日、アボイティスの親会社などと株式売買の契約を結んだ。JERAの海外投資としては平成27年の同社設立以来、最大の案件という。JERAは出資が完了次第、アボイティスに取締役や社員を派遣する。

 アボイティスへの出資を通じ、長年培ってきた火力発電所の効率的な運営ノウハウを伝授するとともに、発電燃料である液化天然ガス(LNG)の調達でも協業を検討。フィリピンでJERAの存在感を高める。

 アボイティスはフィリピンの大手財閥グループに属し、建設中を含めると約460万キロワットの発電資産を持っており、同国の電力供給の約2割を担っている。同国では経済成長を背景に2030(令和12)年までに年平均4・2%の電力需要の伸びが見込まれており、アボイティスは再生可能エネルギーを中心に開発を進めて発電資産を920万キロワットに倍増させる計画だ。

 同日、オンラインで記者会見したJERAの小野田聡社長は「アボイティスとともに、再生エネの開発などに努め、フィリピンのエネルギーの安定供給と同国の脱炭素化にチャレンジしていきたい」と述べた。

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