年間5億円以上稼ぐケースも
ゲームアナリストの平林久和氏は「ゲーム実況は、個人が草の根レベルで行っていた時代から、ここ10年の間に、世界的にも一大産業へと成長した」と指摘。今や視聴者からの投げ銭や広告収入などで、年間5億円以上を稼ぐ実況者もいる。自社コンテンツを利用して莫大(ばくだい)な収益を上げる個人や、宣伝効果について、企業側が見ないふりを続けることは難しくなった。「文化としては、配信即著作権法違反となる映画よりも、マンガやアニメの同人誌のような二次創作物としての発展を遂げている」と分析する。
ゲーム会社にとって、謎解きや物語性を売りにした作品は、ゲーム実況による「ネタバレ」が致命的だが、対戦型ゲームのように、大きな宣伝効果が見込めるジャンルや作品も少なくなく、「企業側と配信側の共存共栄が望まれている」と指摘した。