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三菱電機 検査不正で柵山会長が引責辞任 調査委「声を上げることができる企業風土を」

 三菱電機は1日、鉄道車両用機器などの検査不正を受け、同日付で柵山正樹会長が引責辞任し、漆間啓社長直結の品質改革推進本部を新設したと発表した。

 併せて、名古屋製作所可児工場(岐阜県可児市)と長崎製作所(長崎県時津町)で製造した機器の品質問題についての外部専門家による調査委員会の報告書を公表。調査委は再発防止に向け「従業員が安心して声を上げることができる企業風土を構築すべきだ」と提言した。

 可児工場では、安全認証の要求を満たさない部品を使った電気制御機器を国内外に出荷していたことが判明。長崎製作所では、鉄道車両向けの空調やブレーキに使う圧縮機で検査不正が行われていた。

 品質問題は、冷熱システム製作所(和歌山市)や受配電システム製作所(香川県丸亀市)などでも相次いで発覚しており、調査委が調べている。全容解明のめどは立っていない。

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