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川崎重工製の鉄道車両、全米調査を緊急勧告か 米当局

 【ワシントン=塩原永久】米運輸安全委員会(NTSB)のホーメンディー委員長は18日、ワシントン首都圏の地下鉄で起きた川崎重工業製の車両の脱線事故を受け、同社製の安全性に問題がないか調査に乗り出すことを明らかにした。川重製で多数の不具合が判明していることから、全米各地の交通当局に対し、同社製の点検を緊急勧告する可能性があるとしている。

 脱線事故は12日に発生。米メディアによるとけが人はなかった。ワシントン地下鉄当局は事故車両と同じ川重製の「7000系」の運行を一時停止している。

 NTSBによると、ワシントン首都圏の7000系の748両のうち、車輪関連の不具合が17年以降に31件あった。事故後の15日に始めた検査で、さらに21件が判明したという。

 ホーマンディー氏は記者会見で「大惨事となる恐れがあった」と指摘。「製造上の欠陥」の有無も含めて川重製の調査に乗り出す意向を示した。

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