金融

カナダ中銀、量的緩和終了 コロナ禍からの景気回復で

 カナダ銀行(中央銀行)は27日、量的金融緩和策を終了すると発表した。これまで国債を週20億カナダドル(約1800億円)を目安に購入していたが、今後は新規購入を取りやめる。国債の保有残高を維持するための再投資分の購入は続ける。

 新型コロナウイルス禍で悪化した景気の回復が進み、エネルギー価格などの上昇でインフレ圧力が強まっているため。金融政策の正常化は世界的に広がっており、米国の中銀に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は11月にも量的緩和策の縮小開始を決める可能性を示している。

 カナダ銀行は主要政策金利の誘導目標を0・25%に据え置いた。物価上昇率が目標を上回っており、物価安定までは現在の低金利を維持する方針。(共同)

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