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「25年ぶりV」もコロナが影 オリックス優勝の経済効果

 プロ野球パ・リーグで25年ぶりに優勝したオリックス・バファローズについて、関西大の宮本勝浩名誉教授(理論経済学)は28日、関西での経済効果は約209億円とする試算を発表した。新型コロナウイルスによる観客の人数制限の影響で例年よりも経済効果は小さいといい、宮本氏は「来年は満員の球場で優勝してくれることを願っている」としている。

 宮本氏は、主催試合での入場料や飲食、グッズの購入などで約14億1932万円の消費増があったと試算。さらに全国には約183万人のオリックスファンがいると推計した上で、球団の躍進によりファンの飲食費も約39億1812万円伸びたと計算した。

 関西の百貨店や商店街での優勝セールの売り上げ(約7億4100万円)のほか、グッズやスポーツ新聞、週刊誌などの売り上げ増も加味。さらにオリックス本社の株価上昇や、優勝パレードでの経済効果なども考慮した上で、関西地域では計約208億9769万円の経済効果があるとはじいた。

 宮本氏は平成28年、プロ野球広島がオリックスと同じ25年ぶりのリーグ優勝を決めた際には、広島県内だけで約331億円の経済効果があると試算。今シーズンは新型コロナ禍に伴う観客数制限が影響しているといい、宮本氏は「ファンが考えていたほどの金額には届いていないかもしれない。もし全試合が制限なしの観客で開催できれば、かなり多額の経済効果をもたらしただろう」とコメントしている。

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