テクノロジー

堺の自転車の歴史、ルーツは「鉄砲鍛冶」にあり 進化する200年の技術 (2/2ページ)

 日本発のものづくり

 ただ、近年は国内での自転車製造は先細りが続いている。昨年の完成車の生産量は86万台と、ピーク時(昭和48年、941万台)の1割に満たない。

 具体的な統計はないものの「輸入業者や委託生産に切り替わり、堺も含めて国内での自転車関連の製造業者は減っている」(業界関係者)という。

 現在、世界の自転車生産の中心は台湾や中国だ。他の工業製品と同様、安価で大量生産できる点が強みとなった。また、堺では新素材への対応に出遅れた。クロモリ(クロムモリブデン鋼)、ハイテン(高張力鋼)の加工を得意としたが、近年主流になってきたのはアルミやカーボンファイバーだ。

 国内勢は、付加価値の高い商品の開発で勝負する。その一つは、日本生まれの電動アシスト自転車だ。近年は「ママチャリ」に導入されるだけでなく、スポーツ向けにも採用され「e-bike(イーバイク)」として人気は世界に広がる。長谷部さんは「高度な技術で、日本発のものづくりは続けられる」と強調する。

 堺市も「自転車のまち」を打ち出し、自転車の利用促進や活用へ環境整備に取り組み、自転車タクシーの周遊、災害現場用自転車の開発などを手がける。ソフト面で自転車産業を支援し“復活”を目指す。(藤谷茂樹)

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