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ピップ 「国内市場縮小も需要開拓の余地」

 松浦由治社長に聞く

 --磁気治療器「ピップエレキバン」や着圧ソックス「スリムウォーク」などのヒット商品を擁する

 「品質の高さや消費者の身になった商品開発には心を砕いている。売上高の9割超を卸売り部門が占め、卸の取引先のメーカーと商品が競合するとまずいので、ニッチ戦略というか、『世の中にないものをつくろう』という発想が昔から根付いている」

 --新型コロナウイルス禍で受けた影響は

 「卸売り部門では追い風が吹いた。衛生関連のマスクや除菌グッズなどの引き合いが特に昨年は強かった。半面、メーカー部門は厳しい。インバウンド(訪日外国人客)需要が蒸発し、お土産として買われていたピップエレキバンなどが影響を受けた」

 --コロナ禍で、消費者のライフスタイルや行動はどう変わったか

 「外出自粛要請の影響で、消費者が店頭で買う回数が減ったり、短時間で済ませたりする傾向が強まった。インターネット通販も拡大している。当社も自社通販サイトを今年6月にリニューアルした」

 --国内市場は少子高齢化で先細りが不可避だ

 「縮小均衡を志向するつもりはない。少しずつでも成長・拡大していく必要がある。国内市場が縮む中では必然的に海外市場に目を向けざるをえず、卸売り部門もメーカー部門も海外展開を視野に入れた活動を始めている。一方、国内市場でもやれることはまだある。認知度が高くても使用経験は少ない商品もあり、潜在ニーズを掘り起こす余地がある」

 【プロフィル】まつうら・よしはる 早稲田大社会科学部卒。三星堂(現メディパルホールディングス)勤務を経て昭和63年にピップフジモト(東京)に入社し、平成17年にピップトウキョウ社長。22年、同社とピップフジモトの合併で設立されたピップの副社長に就き、30年1月から同社社長を務める。東京都出身。

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