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鉄道ファンがサポーター、愛を乗せて走る「天空の駅」発のトロッコ列車 (2/2ページ)

 地域サポーターをつくる

 NPO「江の川鉄道」は、三江線の存続活動を訴えていた人たちをコアメンバーに平成30年5月に結成された。約100人のメンバーは沿線の住民だけでなく、むしろ、全国の鉄道ファンが多数を占めるのが特徴だ。

 NPOは今回の旧宇都井駅発着の実験だけでなく、これまでも旧口羽駅発着のトロッコ列車の運行など、鉄道ファンの心をくすぐるイベントを何度も実施してきた。

 理事を務める広島商船高専の風呂本武典准教授も鉄道ファンの一人。「過疎地の振興には地元の住民、観光客だけでなく、地域のサポーターを増やしていかなければいけない」と話す。

 森田さんは「鉄道はなくなっても地域はなくならない。トロッコを使って人が生き生きする町を作りたい」という。理事長の日高弘之さん(80)は「私たちはこれまで年間40日間程度トロッコ列車を走らせ、500人くらいが訪れてくれた。廃線で終わりではなく、その資産を生かしていきたい」と話していた。(藤原由梨)

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