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複数座席のぬれ、同時に確認 東海道新幹線

 JR東海は26日、東海道新幹線が東京駅で折り返す際に行う車内点検で、同時に複数座席で飲みこぼしなどによるぬれを効率的に検知できる装置を12月から導入すると発表した。現在は作業員が中腰姿勢で1席ずつ確認しており、身体的負担を軽減するのが狙い。装置使用の習熟が進んだ時点で、さらなる点検作業の短縮化が可能かを検討する。

 JR東海によると、1日100本を超える東京駅での列車折り返し時における車内点検では、こぼれた飲み物や雨が付いた傘などでぬれた座席が1列車当たり2席程度見つかるという。

 現在は1列車当たり約1300席全てを作業員32人が、ぬれた部分を検知する機能付きのほうきで1席ずつ確認。だが、ほうきの電極部分をくまなく座席に押し付けて水分の有無を調べる必要があるため、中腰姿勢での連続した作業となり腰などへの負担が強い。

 新たに導入されるサーモグラフィーカメラを活用した装置は、高い位置から装置を座席方向に向けるだけで、周囲の温度差からぬれを検出可能。検出された場合は連動するスマートフォンの画面にぬれた部分が表示されるとともに警報音が鳴り、それを基に近くの整備スタッフが座席シートを交換する。

 新しい装置は立ち姿勢で作業できる上、横並びの2席、あるいは3席を同時に確認できる。現行方法より検知精度も上がるという。

 現在、車内点検は全体約8分、うち座席チェックは2分余りで実施。さらなる所要時間の短縮化が図られる可能性もあるが、同社は「まずは今まで通りの作業効率を確保する」とした。(福田涼太郎)

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