台湾駐日代表に謝元行政院長起用 民進党新政権

 

 台湾で5月に新政権を発足させる民主進歩党(民進党)は、東京にある台北駐日経済文化代表処(駐日代表部に相当)の沈斯淳代表の後任に、元行政院長(首相)の謝長廷氏(69)の起用を決めたと台湾メディアが21日報じた。

 行政院長経験者が同代表処代表に就任するのは初となる。日本との人脈が豊富で中国政策にも通じた謝氏の起用は、蔡英文次期総統の対日重視の表れとの見方が広がりそうだ。

 謝氏は1946年5月、台北市生まれ。台湾大法学部を卒業後、京都大でも学んだ。86年の民進党結成に参加し、立法委員(国会議員)、高雄市長、党主席などを歴任。陳水扁政権時代の2005年2月~06年1月に行政院長を務めた。(台北 共同)