熊本震度7 ホンダ、パナソニック…安否確認に追われる企業

 
【熊本地震】隆起したアスファルト=14日、熊本県益城町(中島信生撮影)

 震度7の地震が発生した熊本県は自動車メーカーのホンダなど多くの企業が製造拠点を構えている。強い揺れを観測した周辺地域に工場を立地している企業を含め、地震発生直後から担当者らが従業員の安否、工場・事業所の被災状況などの確認に追われた。

 14日午後10時45分現在、企業の人的な被害状況の全容は判明していない。15日以降、部品などの供給が滞れば、生産への影響も懸念される。

 パナソニックは熊本県和水町の工場で電子部品を生産しており、「被害の状況や従業員の安否などを確認している状況」(広報担当者)という。

 日立造船は、熊本県長洲町に環境装置やプラントなどの主力工場を持つ。本社機能の一部移転として今年1月に研究開発拠点を設置したばかりだった。日立造船の広報担当者は「現地は震度5と聞いているが、被害状況や従業員の安否は確認中」と情報収集に追われている。

 熊本県内など九州各地に営業拠点やガス供給拠点などを持つ岩谷産業の担当者は「情報を収集中で、中途半端なことは言えない」と慌ただしく電話で答えた。

 オムロンは熊本県山鹿市に、電気回路の開閉を行う継電器(リレー)の生産工場がある。地震発生当時は夜間のため工場は無人だったといい「被害についての連絡は入っていない」(広報担当者)としている。夜明けを待って状況を確認する。

 熊本県大津町に二輪車を生産する熊本製作所があるホンダは、「状況を確認中」とした。

 帝人フロンティアの子会社、帝人フロンティアアパレル工業の大牟田工場(福岡県大牟田市)について、被害があるかないかも含め情報収集中という。

 福岡県に生産拠点のあるトヨタ自動車や、大分工場(大分県中津市)のあるダイハツ工業も被害の有無を調べている。