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第25回地球環境大賞■秋篠宮殿下のお言葉
去る4月16日熊本県において、マグニチュード7.3の地震が発生いたしました。また、それに先立つ前震、そして余震によって、熊本県をはじめ九州各地で大きな被害が生じております。この震災によって亡くなった方々をお悼みいたします。そして、被災し、避難されている多くの方々に対し、心からお見舞いを申し上げます。
本日、第25回「地球環境大賞」の授賞式にあたり、皆様とともに出席できましたことを、大変うれしく思います。また、このたび各賞を受賞される方々に心からお祝いを申し上げます。
平成4(1992)年、地球環境と共存する産業の発展、持続可能な循環型社会の実現に寄与する製品づくりとそのための技術の開発、地球環境に対する社会の意識向上、そして、自然環境の保全を通じた社会への貢献を図ることを目的として創設された本賞は、産業界にはじまり、自治体、学校、そして市民活動へと表彰対象を広げ、今年で25回を数えるに至りました。
この間、地球温暖化の防止や生物多様性の保全など環境諸問題に対する人々の関心や意識はますます高まりを見せるようになってまいりました。また、特に近年は、気候変動とも関係すると思(おぼ)しきさまざまな自然災害が数多く発生し、人々の生活に大きな影響を及ぼしてもおります。このようななか、昨年末には国連の「気候変動枠組条約第21回締約国会議」において、温暖化防止のための新たな法的枠組みである「パリ協定」が採択されたことも記憶に新しいところであります。
現在、気候変動をはじめ、地球環境に関わる事柄は数多く存在いたします。それらを考えるとき、環境の保全とともに、自然災害についての意識を一層高めつつ、人類が自然と共存していく必要性を強く感じます。緑豊かな水の惑星といわれるこの地球に、多くの貴重な生命を末永く育んでいくことができるよう、環境を取り巻く諸問題に積極的に取り組んでいくことが大切といえましょう。そのことを実行していくため、今後とも、日本の優れた技術や知識が地球環境の保全に貢献し、世界の発展に寄与していくことは、誠に大切なことと考えます。
終わりに、受賞者をはじめとする皆様が、今後とも、地球環境の保全に積極的に取り組んでいかれることを期待するとともに、その活動がより一層広がりを見せることを祈念し、私の挨拶といたします。
◇
■環境と調和した活力ある国づくりを
□フジサンケイグループ代表・日枝久氏
本日ここに、秋篠宮同妃両殿下のご臨席を賜り、また多くのご関係の皆様にご出席いただく中、第25回「地球環境大賞」の授賞式を行わせていただきますことに、心から感謝申し上げます。
まず、このたびの熊本地震でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げ、被災地の一日も早い復旧を祈念いたします。
さて、わが国では環境問題やエネルギー問題の解決は喫緊の課題であり、低炭素社会の実現や持続可能な社会の構築が何より重要となっております。また、世界的に深刻な大気汚染と温暖化は、地球上に住む私たちにさまざまな影響をもたらしており、これら人類共通の課題に対し、私たち一人一人が叡智(えいち)を結集しなければなりません。
そんな折、温暖化防止のための新たな国際的枠組みである「パリ協定」が昨年末採択され、地球温暖化の防止に向けて歴史的な一歩を踏み出しました。わが国は、この国際公約を達成するため、今後われわれは産業界・学界・官界・国民が一体となって取り組むことが重要だと考えます。
さて、私どもフジサンケイグループが平成4(1992)年に創設したこの「地球環境大賞顕彰制度」は「産業の発展と地球環境との共生」を基本理念としており、今年で第25回を迎えることができました。秋篠宮同妃両殿下には当初から一貫して授賞式にご臨席を賜り、また、WWFジャパンをはじめ関係各方面の皆様のご協力、ご支援を受けて、日本を代表する環境顕彰制度として広く社会に定着してまいりました。
私どもは、この「地球環境大賞顕彰制度」を通じて、あらゆる分野で「環境と経済」「環境と社会」の調和による豊かで活力にあふれた国づくりに今後とも支援して参る所存であります。皆様方のなお一層のご支援を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
◇
■美しい地球 次代に託す
□顕彰制度委員会委員長・御手洗冨士夫氏
本日は、秋篠宮同妃両殿下のご臨席を賜り、第25回「地球環境大賞」の授賞式が開催できましたことを、心から感謝申し上げます。そして、本日、受賞される皆様に心よりお祝い申し上げます。
低炭素社会の実現、持続可能な社会の構築・発展に向け、地球規模の環境問題の解決は人類共通の課題となっております。日本の優れた環境技術や知識が、世界の発展に寄与し、環境に配慮した豊かな時代を築いていくことは、われわれの大きな責務であり、美しい地球を次代の人たちにバトンタッチすることが、何より重要であります。
今年で第25回を迎える地球環境大賞は、関係者の皆様方のご尽力、ご努力により、権威と影響力のある顕彰制度として、高い評価と支持を得ております。産業界をはじめ各界・各層の、地道で、たゆまない環境活動の励みとなり、より良き社会や新たな時代の創造に寄与してまいりましたことは、誠に喜ばしい限りでございます。
顕彰制度委員会委員長として、本賞の社会的な評価をさらに高め、社会・経済の持続的発展の一助となるよう、努めてまいる所存でございます。今後ともより一層のご理解・ご協力を賜りますよう、お願い申し上げ、私からのご挨拶とさせていただきます。
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