タレント女医、ホスト遊びで1300万円散財 初公判で診療報酬詐欺認める

 
脇坂英理子容疑者(福島範和撮影)

 自身の経営する美容クリニックで診療行為をしたように装い、診療報酬をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われた医師、脇坂英理子被告(37)の初公判が11日、東京地裁(林直弘裁判官)で開かれ、脇坂被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側の冒頭陳述によると、脇坂被告は平成15年に医師国家試験に合格し、大学病院で勤務。23年に夫と離婚、ホストクラブで遊ぶようになり、計1300万円以上を散財した。24年に千葉県内でクリニックを開き、タレントとしても活動を始めたが、クリニックの開業資金やホスト遊びなどで数千万円の負債を抱えた。このため詐欺の指南役とされる会社役員、早川和男被告(39)=同罪で公判中=らと共謀し、診療回数水増しや架空請求を行うようになったという。

 脇坂被告は上下緑のスエットに黒髪が混じる金髪姿で出廷。出廷した母親が「娘は見捨てない。金銭感覚や交友関係を改めて立ち直ってほしい」と話すと、泣き出す場面もあった。

 冒頭陳述などによると、脇坂被告は24年~26年、クリニックで架空の治療をしたように装うなどし、診療報酬計約154万円をだまし取ったとされる。