朝日新聞公式ツイッターで明徳義塾監督を中傷 審判判定めぐり記者が不適切投稿
境(鳥取)‐明徳義塾(高知)の一回、打者・大北海斗の左前安打で、本塁を狙う明徳義塾の二走・古賀優大を、境の捕手・浜智也が阻止=甲子園球場(撮影・山崎冬絋)
全国高校野球選手権大会で13日にあった明徳義塾(高知)-境(鳥取)の試合中の判定を巡り、朝日新聞高松総局(高松市)のツイッター公式アカウントに、試合に勝った明徳義塾の馬淵史郎監督を中傷する文章が同社記者のスマートフォンから投稿されていたことが15日、分かった。
朝日新聞大阪本社は既に高校や馬淵監督に謝罪。「不適切なツイートを巡り、多くの方々にご迷惑をお掛けし、おわび申し上げます」とコメントした。「私的なやりとりが誤って投稿されたとみられ、投稿者や原因などを調査中」としている。
同社によると、投稿は13日午後、記者の私用スマートフォンから送信されていた。結果的に明徳義塾の得点につながったタッチプレーの審判の判断を「不可解」とする他のサイトを引用し、馬淵監督を中傷する文言が記されていた。
高松総局が約30分後に気付いて削除。おわびの文章を投稿した。
この試合では、八回1死二、三塁から、遊ゴロで遊撃手が本塁へ送球。三塁走者が三塁に戻ろうとする間に、二塁走者も三塁へ到達したため、三塁ベース上に走者が2人いる状態となった。そこで、捕手は三塁手へと送球。三塁手は、二塁走者と三塁走者の両方にタッチし、二塁走者にアウトを宣告された。
しかし、三塁走者は、自分がアウトになったと勘違い。塁から離れたところを、三塁手が再びタッチしたかに見えたが、審判はタッチしていないと判断。
三塁走者は本塁へと生還し、7点目が認められた。試合は、7-2で明徳義塾が勝利した。
審判の判断をめぐって、ネット上では「不可解な判定」などと疑問の声が上がっていた。
関連記事