元文化庁長官の三浦朱門さん死去 過去に正論大賞を受賞

 

 元文化庁長官で作家の三浦朱門(みうら・しゅもん)さんが3日午前6時50分、肺炎のため、亡くなった。91歳。葬儀・告別式は近親者で営んだ。喪主は妻で作家、曽野綾子(その・あやこ=本名・三浦知寿子=みうら・ちずこ)さん。

 1926年、東京生まれ。「朱門」の名前はイタリア文学者だった父・三浦逸雄氏が十二使徒の一人、シモン・ペテロから付けたという。旧制高知高校を経て、東大文学部卒。

 51年に「画鬼」(のちに「冥府山水図」)を発表し、「第三の新人」の一人として活躍。53年に同人仲間だった曽野綾子さんと結婚した。67年、「箱庭」で新潮社文学賞を、83年には「武蔵野インディアン」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。日大芸術学部では教授を務めた。エッセーも多く、著書は100冊を超える。「第四次元の小説」など、翻訳も手がけた。85~86年に文化庁長官を、88~94年に日本文芸家協会理事長を務めた。99年、正論大賞。同年、文化功労者にも選ばれている。2004年から14年まで、日本芸術院院長も務めた。