東京電力株主代表訴訟 訴え対象、勝俣恒久氏ら5人に
勝俣恒久氏
福島第1原発事故をめぐる東京電力の株主代表訴訟の第32回口頭弁論が27日、東京地裁で開かれた。株主側は歴代経営陣ら27人を訴えていたが、広瀬直己現社長ら22人に対する訴えの取り下げが正式に決まり、責任追及の対象は勝俣恒久元会長ら5人に絞られた。
5人は勝俣氏のほか武藤栄元副社長、武黒一郎元副社長、清水正孝元社長、小森明生元常務。株主側は22人について、事故発生までの役職などから注意義務違反を問いにくいと判断した。
訴訟は平成24年3月に起こされ、株主側は勝俣元会長らが地震や津波の対策を怠ったため事故を防げず巨額の損失が発生したとして、総額約9兆円を東電に賠償するよう求めている。
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