特許庁、IoT特許を新たに12用途に分類
生かせ!知財ビジネス「うちの製品や技術とIoT(モノのインターネット)はどう関係するの」-。情報通信関連の産業を除くと、IoTと自社の関係についての理解がおぼつかない経営者、企画担当者はまだ少なくない。
特許庁はこのほど、IoT関連の特許公報や公開特許公報の検索用に「製造業用(ZJC)」「建設業用(ZJI)」「サービス業用(ZJM)」など12種類の新分類と記号を決め、特許情報検索サイト「特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)」での利用を可能にした。同庁は昨年11月、IoT関連技術分野を一くくり(広域ファセット)にした分類記号「ZIT」を世界で初めて導入し、今回用途別に細分化した。
柳澤智也・調整課審査企画室長は「もともと特許文献は技術内容で分類するが、具体的な用途による分類により検索しやくなり、どういうものがIoT特許になるか理解しやすくなる。研究開発や事業の方向性、知財戦略の立案に役立ててほしい。12種類は産業界の意見を聞いて設定した。さらなる分類や細分化は、IoTに関する国内外の整理状況を見ながら考えたい」と話した。
ZITで検索すると、2014年1月以降に認められたIoT関連の特許公報480件(6月12日現在)が閲覧できる。このうち240件がさらに12種類の用途別に分類されている。最も登録の多いのは「ホームアンドビルディング用・家電用(ZJG)」の52件で「ヘルスケア用・社会福祉事業用(ZJP)」の45件が続く。
企業別では、日立製作所と関連企業が30件、パナソニックと関連企業が19件、三菱電機が18件と多い。外資系ではクアルコムが9件、スポーツ用品のナイキと関連企業が7件あった。外資系企業・個人は全体の約3割を占める。来年5月以降、昨年11月以降に行われた特許出願の公開特許公報の閲覧も順次可能となる。
特許庁では、ZITと用途分類を海外の主要特許庁に浸透させ、世界標準として使われている国際特許分類(IPC)に加えたいと考えている。すでに各国の特許庁への説明や審査官へのヒアリングなどを開始した。同庁では、統一分類が使われるようになれば、企業は容易にグローバルベースの特許動向調査ができ、IoT関連戦略への活用もしやすくなるとみている。(知財情報&戦略システム 中岡浩)
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