固有名詞連発で「力添え頼んだ」、あの「こんにゃく」疑惑にも言及

籠池氏招致詳報(3)
府議会臨時会で参考人招致のため大阪府庁に入る籠池泰典氏=10日午後、大阪府庁(山田哲司撮影)

 《開始から約40分。質問者は自民党の今西和貴氏に移った。これまで休憩なしだが、籠池氏に疲れは見えない》

 今西氏「なぜ小学校をつくろうと思ったのか」

 籠池氏「素晴らしい質問だ。小学校運営は長年のキャリアがないとできない。幼児教育で、どこまで子供が成長し、どのような思いをもって社会に出て行くのか。ちょうど塚本幼稚園がしっかりとした教育を行い、なかなか優れものの幼稚園になっていた。そこから出た子供がどれほどのところに育っていくのか非常に楽しみで、日本国のためになると認識していた。私も64歳だが、10年ほど前に、今の時期に(小学校を開設)しないと優れものの子供ができあがりにくい(と思った)。塚本幼稚園がモデル校的につくる必要がある。いろいろなことから裏打ちされて、建設しないとならないと思った」

 《籠池氏が好んで使う『優れもの』のキーワード。幼児教育にはいまだ自負があるようだ》

 今西氏「小学校設置認可の申請をしようと思ったとき、府の私学課に規制緩和をお願いしたり、政治家に口利きをお願いしたのではないか」

 籠池氏「府は当時、全国47都道府県の中で規制緩和が行われていなかった。後進県だった。これについて文科省に問い合わせ、他の都道府県がどうか確認し、『遅れているのは大阪府だけですよ、大(だい)大阪の名前に値しない教育ではだめだ』と私学課に伝えた。

 ただそこではまったく動かず、どうも『自分だけで動いていてはあかんな』となり、恐れ入るが、議員の先生に力添えを頼んだ。住之江区の東徹先生(日本維新の会参議院議員)とは、(東氏の)父親の代から昵懇にしており、東先生を通してお願いした。先生からは『どうなるか分からないがやってみる』という答えを得た。しばらくたち橋下(徹)さん(が知事)になり、松井(一郎)さん(が知事)のときに規制緩和となり、当学園がその中に入れるようになった」

 《3月の国会での証人喚問の際も籠池氏は東氏の名前を挙げていた》

 今西氏「小学校建設で東氏にお願いはしたか」

 籠池氏「もちろん、小学校の設置認可を私学課にお願いしたので、よろしくご指導いただきますようにとお願いした」

 今西氏「小学校をつくるためには土地が必要。土地取得のために政治家や行政に働きかけをしたか。固有名詞で答えてほしい」

 籠池氏「お答えする。近畿財務局の土地が見つかり、そこがいい土地だということだが、私としてもどのようにしたらいいか分からなかったので、昵懇(じっこん)にしていた鴻池祥肇先生(自民党参議院議員)にパイロット役(指導者、案内人)をお願いした」

 《今度は鴻池氏の名前が登場。森友問題が表面化してすぐに名前が挙がり、鴻池氏自らが記者に釈明。籠池氏の妻からカネが入っているとみられる封筒を渡されそうになったが『無礼者』と一喝した、と説明していた。札束を表現する『こんにゃく』の隠語とともに一時話題を集めた》

 今西「鴻池氏に『無礼者』と言われたということだが、その経緯について話してほしい」

 籠池「鴻池先生は国士で、中身については錯覚された(カネではなかった)が、一言のもとに無礼者と言われて、なかなかの迫力やと。失礼なことをしたのかなと」

 今西「国有地の取得が先か、小学校の設置認可が先か。近畿財務局と府職員が連絡を取り合っていると聞いたか」

 籠池「議員承知の通り、卵が先かニワトリが先か。この案件は国、府が共々にあたっていた案件なので、当時の近畿財務局から府がこう言っていたと聞いたし、府職員が近畿財務局職員がこう言っていたということをおっしゃったこともある」

 《国有地取引と学校認可は本来なら別々の行政の話だが、籠池氏は近畿財務局と府が緊密に連携を取り、対応してくれた、という認識を示した。それだけ異例の扱いを受けたと言いたいようだ》

 今西氏「近畿財務局の担当者の名前は」

 籠池氏「担当はマエニシさんという方でした」

 今西氏「私学審(府の私学審議会)にかけられるまで約3年あった。その間に何をしていたのか、私学課の職員からアドバイスを受けていたのでは。誰からどんなアドバイスがあったのか」

 籠池氏「申請書を出す前にも相談し口頭でのやりとりがあった。その間、シマダさん、サクライさん、3人ほど代わっていたが、それぞれ懇切丁寧に対応していただいた」

 今西氏「サクライさんからの指導はあったのか」

 籠池氏「申請書を出して、担当者からは『これで私学審議会(の審査)はいけるでしょう』という言葉をいただきました」

 《続いて国会の証人喚問でも名前が挙がった元府議の故・畠成章氏について、今西氏が聞いた》

 今西氏「畠成章さんとはどういう関係で、小学校設置認可で何かお願いしたのか」

 籠池氏「畠先生はとてもすばらしい先生。府議会の議長も経験して、ご縁は先代からで、いろいろとお互いに力添えしたり、させていただいたり。私学認可の際は府議はすでに辞められていた。ただ、辞める前から小学校設立についてはいろいろアドバイスしていただいていた。常にそばにいた先生なので、私は安心しながらいろいろ質問をさせていただいた。先生からは『あなたが思ったことを実現しようとしていることは偉い』とおっしゃっていただいた」

■詳報(4)「提携話あった」と強弁 JR東海・葛西名誉会長とのツーショット写真も に続く