大地震予測、ペットがピンチを救うかも? 「野生の勘」と異常行動 (3/3ページ)

2012.3.25 11:00

地震前にみられる動物の主な異常行動

地震前にみられる動物の主な異常行動【拡大】

 公益社団法人「日本愛玩動物協会」が阪神大震災後に行った調査では、犬で25%以上、猫は39%以上が震災前に異常行動をとったことが判明。ほかに、「冬眠中のヘビやミミズが地表にはい出してくる」「カラスが群れて鳴き騒いだ」の報告があったという。

 では、東日本大震災ではどうだったのか。

 「不可解なことに阪神ほどの報告数はありませんでした。東北地方では当時、規模の大きな地震が頻発していましたから、動物が揺れに慣れてしまったのではないでしょうか。それに、飼育方法が都市部と違うという面も関係している可能性がある」(太田氏)。環境や条件面に左右されるようだ。

 とはいえ、地震に備えるための“武器”になる可能性は秘めている。

 「実際に中国では1960年代から、国家的プロジェクトとして研究が進んでいます。日本ではいま、約2500万匹の飼い犬、飼い猫がいるといわれているので、これだけいれば相当な情報が集まるはず」(同)

 なかでも、太田氏が注目するのは犬だ。目に見える形で電磁波へのストレス反応をみせるため、いざという時の活躍に期待が集まる。

 「実験動物は自然の本能が失われているためか、電磁波への反応が鈍い。反対に野生に近い状態で飼育されている犬は、圧倒的に反応しやすいことがわかりました。犬種でいえば、バセンジやシベリアンハスキー、柴犬などです。いずれもオオカミに近い古い犬種。6才以上の高齢犬で、より顕著な反応が見られました」(太田氏)

 愛らしい眼差しを向けてくるペットが、あなたのピンチを救うかも知れない。

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