さらば新幹線200系 雪国駆け抜けた30年…地球300周分 (2/3ページ)

2013.3.15 23:00

ダイヤ改正に伴い、200系新幹線定期運用最終日に東京駅を出発する「とき347号(200系新幹線)」=15日午後、JR東京駅(宮川浩和撮影)

ダイヤ改正に伴い、200系新幹線定期運用最終日に東京駅を出発する「とき347号(200系新幹線)」=15日午後、JR東京駅(宮川浩和撮影)【拡大】

  • ダイヤ改正に伴い、200系新幹線定期運用最終日に東京駅にで出発を待つ「とき399号(200系新幹線)」=15日午後、JR東京駅(宮川浩和撮影)

 上野駅を通過すると、速度を上げ、東京の街の灯が遠ざかっていく。大宮駅に着くころ、男性車掌がマイクを握った。「200系の新幹線をご利用いただき、ありがとうございました」。200系に携わった鉄道関係者もまた、万感の思いを胸に抱いていた。

 車両の整備に長年携わってきたJR東日本新潟新幹線車両センター助役の池田重則さん(52)は「200系は丸顔の美人。手をかけた分だけ答えてくれ、愛着があった」と語る。

 200系は約30年前の昭和57年の東北・上越新幹線の開業とともにデビュー。だんご鼻の先頭車両は東海道新幹線の初代0系に似ているが、線路に積もった雪をかき分ける除雪装置など雪対策が施されたという。

 最後の活躍の舞台となった上越新幹線。その誕生には、田中角栄元首相が赤鉛筆で線を引きルートを決めたとの逸話も残る。

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