一方、急増が予想される登山者数に不安を抱く人たちも多い。
表富士宮口登山組合の山口芳正組合長(55)は「正直、怖いよ。登山者がどっと増えて、マナーの悪い登山者がでかい事故を起こすんじゃないかと心配だ。この先どうなるか想像もつかないが、登山者の規制は真剣に考えないと…」と厳しい表情。
富士宮市の佐野克己観光課長(54)も「軽装登山や弾丸ツアーがきっと増える。登山者に注意を促す登山ナビゲーターを増員させたが、登山者数が増えれば当然、けが人は増える。課題は山積ですよ」。
関係者の中で、一番頭を悩ませているのは県警山岳遭難救助隊かもしれない。昨年、県内の山岳遭難は97件126人で過去最高を記録。そのうち約6割が富士山での遭難だった。
県警で最も富士山を熟知する同隊の真田喜義隊長(56)は「どのくらい準備をしたらいいのか、想像もつかない。これから休みのない日が続きそうだ」と危機感を募らせている。