シェリル・サンドバーグさん=東京都千代田区【拡大】
ワーキング・マザーとしての自らの経験や考えを綴った著書「リーン・イン(一歩前へ)」が米国で大ベストセラーになっている、交流サイト、フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)が来日し、2日に都内で記者会見を行った。
サンドバーグ氏は、邦訳版リーン・イン(日本経済新聞社刊、1680円)が6月末に出版されたことで来日。会見では「日本ほど長時間労働の国は珍しく、男性が家事や育児に割く時間は少ない」と指摘。「男性が、女性がこうあるべきというステレオタイプ(枠)を外すべき。女性のリーダーはもっと増えていいし、企業は女性が母親になっても働きやすい体質にならないといけない。性別に関する話題は企業でも、もっと会話していかないと。家庭の中でも夫婦の役割分担の比率を変えるべきでしょう」と話した。
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はリーン・インについて「経営者がいかに女性と働くことが大切か、その方が働きやすいということがよく分かる。全ての男性経営者に読んで欲しい」と話しているという。
43歳のサンドバーグ氏はハーバード大卒。世界銀行で働き、サマーズ財務長官(当時)の首席補佐官を務めた後で、米グーグル副社長から5年前にフェイスブックに移籍した。
2人の幼い子供を育てながら働くサンドバーグ氏のライフスタイルについては、巨額の報酬を得ていることに「特殊なケース」と米国内でも冷ややかに見るむきもある。一方、「リーン・イン」でサンドバーグ氏は、女性の働き方に関する各種統計も引用しながら自身の経験を綴っており、男女を問わず多くの読者の共感を得ている。