僕ら関西人にとっては出発点が「大阪西支店」というのがいいですね。支店の外観は見慣れた大阪・梅田の歩道橋越しに見えるアノ百貨店。その融資課長・半沢が西大阪スチールをめぐる5億円融資損失事件の後始末を強制されるのが発端ですが、下請け会社社長の赤井英和さんをはじめ、笑福亭鶴瓶さん、レツゴー三匹の逢坂じゅんさん、ラサール石井さん(帝塚山出身ですよ~)ら“これぞ大阪”という芸達者たちが固めています。
個人的には、半沢の敵役の方々、国税局統括官の片岡愛之助さん(歌舞伎通には今イチみたいですが…)や支店長の石丸幹二さん、取締役の香川照之さんらのねちっこ~い演技がいいですね。それに、西大阪社長・宇梶剛士さんの“元族総長”を思い起こさせるド迫力は、稚拙な大阪弁をも相殺してしまいます。
要はこのドラマ、関西を発端・舞台に「東京=権力(本店・国税)」vs「大阪=情(町工場・半沢)」というコテコテの構図が支えているわけ…って、これって思い出しません?