山内溥氏=平成14(2002)年、京都市南区の任天堂本社(浜坂達朗撮影)【拡大】
平成14年に社長を退き、代表権のない取締役相談役に就任。溥氏まで3代続けて創業家出身者が社長を務めたが、後継者に当時42歳の岩田聡氏を指名し、話題を呼んだ。
17年の取締役退任時には巨額の慰労金の受け取りを辞退するなど、引き際の見事さも際だった。
平成4年には、当時経営危機に陥っていた米メジャーリーグのシアトル・マリナーズを買い取り、一時、オーナーになったこともある。20年に米経済専門誌フォーブスが発表した「日本の富豪」では、総資産78億ドルで日本一の富豪とされた。