東京電力福島第1原発の「H4」と呼ばれる地上タンク群から約300トンの汚染水が漏洩(ろうえい)した問題で、東電は23日、タンク堰(せき)内で20日に採取した雨水から、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質を1リットル当たり51万ベクレル検出したと発表した。堰内のたまり水としては過去最高の値で、極めて高い汚染が確認された。
堰内で22日に採取した水では同28万ベクレルに下がっていた。原因は調査中だが、東電は「タンク内の水はさらに高濃度なので、新たな漏洩ではない」としている。タンク近くの観測用井戸で17日に採取した地下水から、同じ放射性物質が同40万ベクレルで検出され、分析のため堰内の雨水を測定した。
タンク近くの排水溝で22日採取の水からも、同じ放射性物質が同5万9千ベクレル検出。汚染された土壌が雨で流れ込んだとみられ、過去最高だった3万4千ベクレル(17日採取分)を上回った。