東京ガスは31日、下請け会社に委託した東京都内と神奈川県内のガス漏れ修理で、ガス漏れが検知されたにもかかわらず修理せずに放置し、修理したと嘘の報告をしていた不正が計8件あったと発表した。うち1件は、東京ガス社員も関与していた。
同社によると、ガス漏れの放置は、東京都町田市と神奈川県の藤沢、鎌倉、逗子、相模原の各市で、平成21年2月~25年8月の間に計8件確認された。最初に不正が行われたのは藤沢市の現場で、東京ガス社員の指示で行われた。その後、下請け会社の社員が不正を続けたとみられる。漏れたガスは微量で、人体への影響や火災の恐れなどはないという。
修理は工程ごとに写真を撮影して社内へ報告することになっていたが、社員は写真を加工して工事が完了したかのように嘘の報告を行っていた。社員は不正を認めており、同社の聞き取りに「いくら探しても漏(ろう)洩(えい)箇所が見つからないと思った」などと話している。
不正は内部告発で発覚した。同社の荒井英昭常務執行役員は31日に記者会見を開き、「ガス漏れを検知しながら放置するなどとんでもないことで、深くおわび申し上げる。原因究明を踏まえ再発防止に努める」と謝罪した。