「技術の進歩、産業界の発展、出演者、視聴者の協力があったからこそ今のテレビがある。深く感謝申し上げます」
50年余りの歳月をテレビとともに歩んできた。民放初の生え抜き社長、そして会長兼フジ・メディア・ホールディングス会長としてテレビ業界をリード。日本美術協会会長も務め、高松宮殿下記念世界文化賞を通じて芸術文化の国際発展にも尽力している。
フジテレビ編成局長時代に「楽しくなければテレビじゃない」というキャッチフレーズを打ち出し、視聴率三冠王の称号を何度も呼び寄せた。
「会社に来るのが面白くなければいい番組は作れない。社内向けの標語でもあった」と明かす。
その申し子ともいえる番組「笑っていいとも!」は来年3月、32年の歴史に幕を下ろす。「愛着も寂しさもあるけれど、『次の時代を作ろう』と(司会の)タモリさんと一致した」と、次世代を見据える。
7年後、フジテレビのある東京・台場周辺に競技場や選手村が立ち並ぶ、2020年東京五輪にも大きな期待を寄せる。「僕は現場にいるわけはないけれど、フジには元気であってほしいな」と笑みを浮かべた。