三越伊勢丹ホールディングスは6日、日本橋三越や新宿伊勢丹などグループの百貨店8店と関連会社1施設にあるレストラン計14店舗で、ケーキのモンブランに使用した中国産のクリを「欧州産」とするなど、メニュー表示と異なる食材を使用した料理を客に提供していたと発表した。そごう・西武も、そごう千葉店など7店のレストラン計8店舗で、虚偽表示があったと明らかにした。
高島屋や大丸松坂屋百貨店でも虚偽表示が発覚しており、大手百貨店4グループすべてで問題が表面化。外部テナント任せで、ずさんな食材管理の実態が浮き彫りになった。
三越伊勢丹によると、虚偽表示があったのは、百貨店などに入居しているレストランで、すべて外部テナント。計52メニューで、約22万1千食、販売総額は約3億円に上った。
日本橋三越の「カフェウィーン」では、ケーキのモンブランに使用したクリを「欧州産」と表示していたが、実際はマロンクリームの一部を含めて中国産が使用されていた。