「こんなに長く止まったことは記憶にない」。5時間余りにわたって東京-品川間で東海道新幹線の運転を見合わせたJR東海。広報担当者は異例の事態に言葉少なだった。
JR東海によると、沿線火災による運行への影響はこれまでも度々発生。記録が残る平成16年以降では、22年10月に三河安城-名古屋間の沿線近くでの野焼きが線路敷地の斜面に飛び火し、最大46分遅れたことがある。消火活動に約30分かかり、影響は上下線27本、約2万人に及んだ。
沿線火災では線路上からの消火活動を行うことも少なくない。今回も線路上での消火活動後、設備を点検し午前11時55分に運行に支障がないと判断した。
火災で乗務員らが使う下り線の列車無線ケーブルの一部が焦げたが、無傷だった上り線のケーブルを代用し、運行に影響はなかったという。