このコロッケの検出濃度は今回の半分以下の「1万2734ppm」と公表されていた。同社は6日、今回の数値について「確認している」としている。衣と中身の重さの違いなどを勘案し、商品全体の“平均値”を出したとみられる。
混入の過程をめぐっては7商品が別の製造ラインで加工され、包装袋に穴などが空けられた痕跡もないことなどから、商品が1カ所に集められた包装段階で混入した可能性が指摘されている。今回、同じ商品の衣と中身で濃度が極端に異なることから、加工後の食品を包装する段階で、表面から農薬を散布するなどして混入された可能性が強まった。
愛媛大の立川涼名誉教授(環境化学)によると、実際には衣だけを食べるわけではないため、子供が8分の1個を食べただけで健康被害が出る基準値の150万倍のケースと比べて危険性が特段、高まったわけではないという。