食品大手マルハニチロホールディングスの子会社「アクリフーズ」群馬工場(群馬県大泉町)で製造した冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された問題で、両社が今月4日から行っていた従業員への聞き取り調査が中断されていたことが分かった。群馬県警が従業員への任意聴取を並行して行っており、捜査に配慮したためという。
両社は問題発覚後の昨年12月30日に事故調査委員会を設置。今月4日から、混入経路の解明と再発防止を目的に、工場の全従業員(約300人)を対象に業務内容や職場環境に関する聞き取り調査を開始した。
班長クラスの従業員を中心に翌5日までに計53人の面接を終えたが、その後は行っていないという。マルハニチロホールディングス広報IR部は理由について「原因究明と再発防止のため調査を始めたが、警察の捜査が入っており、そちらを優先した方がいいと判断した」と説明している。