三井化学の新社長に4月1日付で就任する淡輪敏専務=6日、東京都港区【拡大】
三井化学は6日、淡輪敏専務執行役員(62)が新社長に昇格するトップ人事を発表した。田中稔一社長(69)は代表権のない相談役に就く。4月1日付。来年度から3年間の新中期経営計画に新体制で取り組む。
三井化学は、高機能化学品や高付加価値ポリマー事業が成長を牽引(けんいん)する一方、ウレタンやフェノールといった市況製品事業が営業赤字に陥っており、事業の見直しが課題となっている。
淡輪氏について、田中社長は「(赤字事業再構築の)戦略を熟知、理解している」と説明。淡輪氏は「赤字事業を水面まで戻すことに全力を傾け、成長事業のスピードを緩めないバランスが大事」と抱負を述べた。
◇
【プロフィル】淡輪敏
たんのわ・つとむ 早大商卒。1976年三井東圧化学(現三井化学)。常務執行役員基礎化学品事業本部長などを経て、2013年4月から専務執行役員。福岡県出身。