--いよいよ洋上で実証運転が始まった
「昨年は福島だけでなく、着床式では千葉・銚子沖、北九州沖、福島と同じ浮体式では環境省が長崎・五島市沖で稼働させた。1年間に4カ所のプロジェクトが動くのは世界でも例がなく、洋上風力のスタート地点に立った。日本は海洋国家といいながら、海洋利用が進んでいない。今後、これら4つの地点で送電技術の確立や環境影響評価、さらにはコスト低下技術の開発などを進め、導入促進のフェーズに入る。被災地の復興に向け、新たな産業の集積や雇用創出により、福島が風車産業の一大集積地となることを目指す。そもそも日本の再生可能エネルギーは太陽光に偏りすぎだ。欧州では洋上風力にシフトしており、英国では20年までに3200万キロワット、全電力の3分の1を賄う計画だ。ドイツも同じ時期に1000万キロワットを見込むなど世界的にこれから本格利用が始まる」
--浮体式の洋上風力は技術的に難しいのでは
「日本には海洋構造物を造ったり運んだりする造船、鉄鋼、さらに送電を担う電線などで世界的にみても高い技術力がある。福島沖では、これら造船や電線、鉄鋼など民間企業11社がコンソーシアムを組んだ。韓国や中国も洋上風力を開発しているが、オールジャパンで対抗すれば日本は世界をリードできる」
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【プロフィル】石原孟
いしはら・たけし 清華大学工学部卒、東工大大学院理工学研究科修了。1992年清水建設入社、2000年東大大学院助教授、08年から現職。再生可能エネルギー協議会特別委員。中国・北京出身。51歳。