記録的な大雪から2日経っても東名高速道路の通行止めが続いている。東名川崎インターチェンジの出口で下り方面の車(画面下から上に向かう方向)は身動きが取れない状態になっている。反対側の上り車線はガラガラだ=16日午前、神奈川県川崎市宮前区(撮影・大橋純人)【拡大】
降り積もった雪による交通網の寸断で物流が大きな打撃を受け、一部のコンビニエンスストアなどでは弁当などの商品が届かないなどの影響が16日も続いた。
主要道路の不通や渋滞などにより、関東甲信の一部地域でコンビニ店舗に弁当などの商品の到着が遅れた。流通大手「ローソン」では14日以降、工場からの出荷時間を早めたが、渋滞で配送を断念するケースも山あった。山梨県など被害が大きかった地域では「まったく商品が入ってこない状態」(地元店舗)が続いたという。
「セブン&アイ・ホールディングス(HD)」でも14日以降、トラックを3割増便し、1台当たりが回る店舗数を減らして到着の遅れを補った。広報担当者は「災害対応は慣れているが、先週に続き1カ月に2度もこれほどの大雪はあまり経験がない」と話した。
運送業界も混乱した。東京都内にある佐川急便の支店には、14日夜に関西地方を出発したトラックが16日昼になっても到着していない。担当者によると「トラックが来ないので折り返しで名古屋や大阪に配送する見込みは立っていない」という。