IC乗車券【拡大】
電車特定区間と幹線区間の境界付近の運賃にも注意が必要だ。例えば千葉からいずれも隣駅の西千葉と東千葉は切符運賃が140円と同じだが、IC運賃では電車特定区間の千葉-西千葉が133円、幹線区間の千葉-東千葉は144円と異なる。千葉以外では、大宮、橋本、拝島などでこうした運賃となる。
このほか、半額の小児運賃では、大人ではIC運賃の方が安い区間でも、切り捨てる端数の単位が異なるため、小児運賃になるとIC運賃の方が逆に高くなることもある。大人のIC運賃が185円の場合、小児運賃は1円未満切り捨てのため92円となるが、190円の大人切符運賃では、小児は10円未満切り捨てのため90円となる。
こうした運賃体系について、東京駅で切符を買い求めていた女性は「近場はICの方が安いが、遠距離になれば高くなるような印象がある。定着には時間がかかるのでは…」と戸惑いを隠さない。JR東は約4500台の自動券売機のシステム改修を行ったほか、二重運賃に関するリーフレット5種類計200万枚を作製するなどして大がかりな周知活動を展開する。二重運賃には、導入を見送った他の鉄道事業者も「混乱の有無や利用者の反応を確認したい」と注視している。