水が流入した建屋は汚染水をためる予備の貯水施設で、外部へ流出することもない。この建屋から、もともと水をためてあった建屋へ水を戻すポンプも作動しているため、故意にしては「動機」が不明だ。
2月には、「H6」と呼ばれるタンク群で、何者かが配管の弁を開け約100トンの汚染水が漏れた。東電は100人以上の作業員を聴取したが、誰が弁を操作したかは不明のまま、事実上調査を打ち切った。
当時も、弁を操作するハンドルを弁の傍らに置いたままにするなど管理の甘さが指摘されたが、今回も誰でもポンプを稼働させられる状況を放置していた点で管理の甘さは共通している。東電は使わないポンプの電源盤を施錠するなど管理を強化する方針だ。(原子力取材班)