笹井氏「理化学研究所は、キメラ形成能など多能性の解析検証も行おうとしているのだろう。理研は信頼が損なわれた状況で、マイナスからのスタートになるので、150%の正確性を求めることになるわけです。より正確性、検証度の高いものが必要となります」
--キメラ形成能など多能性の解析について笹井氏は見ていないということか
笹井氏「多能性マーカーの発現する、ライブ・セル・イメージングはほぼ見てきました」
--執筆段階で参加したということだが、小保方氏と若山氏の書き上げた最初の論文のうち、どのくらいの分量を書き直したのか
笹井氏「オリジナルは見ていません。当時の副センター長の指示で2人がある程度直してきた段階のものを見たわけですが、図表などはきれいに直されていた。ただ、依然論理が順序を踏んでいないものがあったので、そうしたものは書き直すようにしました」