--産総研はバイオ燃料なども研究している
「食料と競合しない木質系を使って、燃料化やリファイナリー(精製)などを開発している。バイオディーゼル燃料は1リットル当たり100円以下というコスト試算も出ている。(税抜きの)ガソリン価格と同等の50円まで下がれば実用化できる。例えば、パームヤシやサトウキビなどの原料を低コストで調達できる東南アジアで製造すれば、そのレベルにもっていける。リファイナリーではバイオマス原料からプラスチックや医薬品など石油化学に代わるバイオ化学の開発を行っている」
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【プロフィル】坂西欣也
さかにし・きんや 1985年九州大学大学院総合理工学研究科修士課程修了。99年資源環境技術総合研究所(現産業技術総合研究所)主任研究官、2005年産総研バイオマス研究センター長、13年から現職。再生可能エネルギー協議会分科会6(バイオマス)リーダー。福岡県出身。53歳。