桂宮さま、しめやかに斂葬の儀　５６０人参列、お人柄しのぶ

　８日に６６歳で薨去（こうきょ）された桂宮さまの本葬に当たる「斂葬（れんそう）の儀」が１７日、東京都文京区の豊島岡（としまがおか）墓地でしめやかに営まれた。喪主で父の三笠宮さまと母の三笠宮妃百合子さま、皇太子ご夫妻をはじめとする皇族方が別れを告げられ、親族や安倍晋三首相ら三権の長、各国駐日大使の代表など約５６０人が参列した。

　午前に行われた斂葬の儀の中心行事「葬場（そうじょう）の儀」では、学習院初等科から高等科まで桂宮さまの２学年先輩の弁護士、一條実昭（さねあき）氏（６８）が司祭長として進行を担った。衣冠単（いかんひとえ）の祭服姿で、生前のご活動やお人柄をしのぶ「祭詞（さいし）」を、万葉集などで使われた「大和（やまと）言葉」で読み上げた。

　天皇、皇后両陛下はしきたりに従って参列されず、使者の川島裕（ゆたか）侍従長らが玉ぐしをささげた。ご高齢の三笠宮さまに代わって喪主代理として、めいの三笠宮家の彬子さまが玉ぐしをささげてご拝礼。その後、三笠宮ご夫妻をはじめ皇族方が拝礼された。

　桂宮さまのご遺体は午後、落合火葬場（東京都新宿区）で火葬され、同墓地で行われた「墓所の儀」で、２０１２（平成２４）年６月に薨去された兄の寛仁（ともひと）親王殿下のお隣の墓所に埋葬された。