仕事の成果を決めるのは、この「知識・スキル×行動特性×価値観・人間力」である。成果は、この3つの掛け算で効いてくるから、どれが欠けても望ましい結果にならない。知識・スキルだけではなく、同時に行動特性や価値観の醸成、モチベーションアップを常に考慮に入れる必要がある。そのように考えると、現在どんな知識やスキルを持っているかは大きな問題ではない。現代では、インターネットを検索することによって簡単に膨大な知識を手に入れることができる。知識の価値が下がってきたのである。
しかし、知恵についてはそうではない。知恵は知識を価値に変えられるものであるから、知恵を持って行動できる人が成功へのステップを上っていく。そして、知識をいかに獲得して、それを知恵に変えていくかの行動特性を習慣として身につけた人が大きな成果を上げるようになるだろう。また、その行動は個人の価値観に根ざしたものであるから、正しい価値観を醸成するための長期にわたる努力が重要であることも強調しておきたい。
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【プロフィル】浦山昌志
うらやま・まさし 佐世保高専電気工学卒。1978年松下電器産業入社。90年CSK入社。93年米シスコシステムズの認定教育を日本で初めて開始。2003年IPイノベーションズを設立し、代表取締役。08年ASTD(米国人材開発機構)ジャパンの設立を主導し、現日本代表理事・事務局長。56歳。長崎県出身。