吉田調書報道、なぜ朝日は誤ったのか 「思い込み」で裏付け取材なし  (2/2ページ)

2014.9.12 08:00

会見中、謝罪した(左から)木村伊量社長、杉浦信之取締役編集担当ら=11日午後、東京・築地(川口良介撮影)

会見中、謝罪した(左から)木村伊量社長、杉浦信之取締役編集担当ら=11日午後、東京・築地(川口良介撮影)【拡大】

  • 会見した木村伊量社長(中央)、杉浦信之取締役編集担当(右)ら=11日午後、東京・築地(川口良介撮影)
  • 会見した木村伊量社長=11日午後、東京・築地(川口良介撮影)
  • 会見に臨む(左から)朝日新聞の喜園尚史広報、木村伊量社長、杉浦信之取締役編集担当=11日午後、東京都中央区(川口良介撮影)

 さらに杉浦氏は「非常に秘匿性の高い資料であったため、吉田調書を目に触れる記者の数をすごく限定していた。結果としてチェックが働かなかった」とも説明した。

 吉田調書の記事を書いた記者は署名の数をみると、4、5人程度。中には、福島第1原発事故時から長く一貫して取材に関わり、著書も出しているベテラン記者も含んでいる。

 こうしたベテラン記者らが「思い込み」に捕らわれた。特に吉田氏の「2F(第2原発)に行った方がはるかに正しいと思った」という吉田調書の記載を意図的に外したことがその後の誤報を決定付けており、記者らが「重要な発言ではないと判断した」と認識していたことを朝日自身が明らかにしている。

 批判が寄せられた後の対処も間違った。朝日によると、報道を批判する記事が掲載された後も、記者らが「(朝日の記事は)間違いない」と言い張ったため信頼し、すぐに訂正できなかったという。(「吉田調書」取材班)

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